ITOP blog
2021/05/20
動画制作
近年、アマチュアの方でも比較的簡単にクオリティの高い動画を撮影できる時代になってきました。カメラ本体、レンズ、三脚、照明、音声マイク、アクセサリーなどの様々な機材を組み合わせて活用し、様々なジャンルの動画マニュアルを制作することが可能です。話題のYouTuber(ユーチューバー)やFacebook、Twitter、InstagramなどのSNS等を通じて、商品や会社案内を動画でアピールするケースが増えたのに伴い、撮影機材の性能も日々向上しています。今回のブログでは、ITオペレーションにアップロードする動画マニュアルを制作するにはどんな撮影機材が必要なのかを、初心者の方にも分かりやすくお伝えします。
ITオペレーションにアップロードする動画マニュアルの制作にあたって、一眼デジタルカメラなどの高品質デジタルカメラは特に必要はありません。お手元のスマートフォンさえあれば、誰でも手軽に動画撮影が可能です。近年、スマートフォンのカメラ機能は格段に上がっており、人物や風景はもちろん、暗い場所などでも非常に明るくキレイに撮ることができます。さらにスマートフォンにダウンロードされた様々なアプリケーションを利用すれば、デジタル一眼カメラにも劣らない美しい映像まで撮影できます。また、撮影した動画をパソコンや他のデバイスに転送や共有することもスマートフォンなら非常にスムーズです。誰もが持っており一番手軽な操作で撮影できるカメラがスマートフォンなのです。
昔から子供の運動会・発表会などの記録に使う動画撮影専用の一般的なビデオカメラです。手に持って撮影するのに便利なカメラですので、撮影者が移動しながらの撮影にも対応可能です。以前は手ぶれが懸念されていましたが、ほとんど機種に手ぶれ補正機能が標準装備されるようになりました。ズーム機能も優れているので、遠くの被写体を捉えるのにも適しています。また、長時間にわたりカメラを回し続けなければいけない場合でも、十分対応できる容量(メモリ)を装備しているので、撮影中に度々カメラを止める必要がなく、撮りっぱなし撮影も大丈夫です。
通称「コンデジ」とも呼ばれる小型タイプのデジタルカメラです。写真撮影がメインと思われますが、動画撮影でも問題なく使用できます。小型なので普段から鞄に入れて持ち運びができ、撮りたい時にすぐに取り出して撮影できるのが便利です。レンズが交換できないことや、画質や性能はやはり一眼デジタルに劣りますが、比較的低予算で購入でき、気軽に持ち運べるので女性にも人気があります。また、昨今ズーム機能を充実させたメーカーも増えており、コンパクトデジタルカメラでも遠くの被写体を捉えることができるようになりました。コストパフォーマンスも含めて再び人気が高まっています。
一般的な撮影用カメラの中で一番高性能といわれるタイプがデジタル一眼カメラです。近年では趣味でデジタル一眼カメラをはじめる人が多く、プロ・アマ問わず大人気となっています。コンパクトデジタルカメラとの大きな違いは被写体やシーンに合わせ最適なレンズを取り替えて撮影できる点です。レンズの種類は主に「標準レンズ」、「望遠レンズ」、「広角レンズ」、「単焦点レンズ」などがあります。「標準レンズ」は肉眼で見る印象に近い画角で、幅広く活用できるレンズで、一般的なデジタル一眼カメラに標準装備されています。「望遠レンズ」は主に遠くの被写体を撮影したい場合に使用します。工場の大きな機械や危険物の撮影など、迂闊に近寄れないシーンでの撮影が可能となります。レンズ本体の長さも大きく、価格も高額なので初心者には敷居が高い印象です。「広角レンズ」は、広い範囲を画角に収めることが可能なので、大きな建築物や観光地などの風景、また店舗などの室内を湾曲なく撮影する際に適しています。「単焦点レンズ」は、人物の背景をぼかして撮影するポートレイト写真などに向いています。数あるレンズの中でも、暗いシーンでも手ブレが少なく、明るい映像が撮れるメリットもあります。レンズは奥深く「焦点距離」や「F値」の違いでも膨大な種類があり、プロカメラマンは自分のイメージに近いレンズを上手に選んで撮影します。
カメラを手持ちで撮影すると、どうしても手ブレ現象が起こり、映像が見にくくなるというデメリットがあります。三脚を使ってカメラを固定し撮影すれば、映像が安定し視聴者が見やすい動画マニュアルを撮影できます。また、暗い場所や夜のシーンなどを撮影する場合でも三脚を使ってカメラを固定すればキレイな動画を撮影することができます。三脚のサイズや重さ、形状、強度、素材など様々なタイプがあるので、取り付けるカメラ本体の大きさや、撮影場所などに合わせ選ぶことがポイントです。そのまま鞄に入れて持ち運べる小型で便利な「ミニ三脚」、折りたたんで持ち運べる「トラベラー三脚」、軽くて丈夫なカーボン素材の三脚や、デジタル一眼カメラ等に取り付ける安定感のある重さの本格的な三脚まで多種多様ですが、初心者にはできるだけコンパクトで持ち運び易いものが適切かと思われます。また、SNS等で一躍ブームとなったスマートフォン用の「自撮り棒」は、動画マニュアルを撮影する際、自分を入れて撮影したい場合などにとても便利ですが、固定できない為、映像のブレに注意しながら撮影する必要があります。動画マニュアルでは、業務を正確に伝えることがポイントとなります。映像が上下に揺れたり、ブレたりすると視聴者はストレスを感じるので、撮影者は三脚を使ってできるだけ安定した映像を心がけることが最も重要となります。三脚が置けない(設置できない)場所は仕方がないのですが、それ以外の撮影ではできるだけ三脚をお使いいただくことをお勧めします。
照明機材と聞くとつい大げさに思いがちですが、低価格で購入できる簡易的な照明でも、動画マニュアルのクオリティを格段にアップさせることは可能です。映像や写真を問わず最も重要な環境条件は光量です。日差しのある屋外のような十分に光量のある明るい場所であれば照明は不要ですが、工場や店舗などの屋内で撮影するシーンが多い動画マニュアルでは照明機材の有無による映像クオリティの差は歴然となります。写真撮影の場合はカメラに付属のストロボ等で明るさ(光量)は十分足りるのですが、動画の場合はストロボが使えません。動画マニュアルの撮影で使用する照明機材は、LEDライトを使った1万円以下のもので十分対応できます。スマートフォンにクリップで直接取り付けられる「クリップ付きLEDライト」、スマートフォンサイズの長方形「LEDビデオライト」や女優ライトと呼ばれる円型のLED「リングライト」は、直接カメラに取り付け可能なタイプとスタンドタイプの両方があります。実際に照明を利用して撮影する場合は、ライトを人物に向けてみたり、物や背景に向けてみたりすることで雰囲気が変わることが分かるので、色々試してみると良いでしょう。
スマートフォンやデジタルカメラで動画を撮影する際は、基本的に内臓マイクを使って音声を同時録音することができます。iPhoneのようなスマートフォンならステレオでの音声録音機能も新機種に搭載されています。また、デジタルビデオカメラやデジタル一眼カメラでは、臨場感のあるクリアな良い音質での録音も可能となっています。動画マニュアルを撮影するシーンは様々です。業務の説明をする方の声量が小さかったり、カメラマンが人物に近づいての撮影ができない場合、また、周りの騒音がうるさい環境下で話さなくてはならない場合などは、外付けマイクを使って録音をしておくと、安定した声ではっきり分かるようになります。例えば、「ショットガンマイク」をカメラに付ければ、マイク先を向けた一方向のみの音声を拾うので、周囲の雑音に影響されず人の声を録音できます。声を発する人が動き回らなければならない状況では「ピンマイク」が有効です。TV番組でよく見かける衣服等にピン止めして使うマイクです。外付けマイクには、基本的にスポンジカバーやウィンドシールドなどの付属品も装着できるので、屋外撮影等で厄介な風の環境音をシャットアウトし声のみをクリアに録音することもできます。動画マニュアル制作においては、動画編集上でテロップ(字幕)を入れて業務を補足説明することもできるので、動画編集の得意な方なら、録音にこだわらないケースもありますが、機械が発する音や作業中の音など、業務の詳細を音で分からせることが重要になるケースも多く、業務内容によって機材の準備を変えることも大切です。
大切な撮影機材を持ち運んだり、保管したりするにはカメラバックは必需品です。肩掛けバックからリュックタイプ、プロ用のキャリーケースまで機材量にあわせて、様々な大きさや種類があります。もちろんスマートフォンには無用となりますが、コンパクトデジタルカメラ&ミニ三脚、小型LED照明ぐらいなら肩掛けバックひとつに十分収まります。
交換レンズや折りたたみ式の三脚、小型スタンド照明をすべて持ち運びたい場合は、リュック型のカメラバッグが重宝します。一般的なオフィスや工場や店舗等で使用するとなると撮影機材はコンパクトで保管場所も省スペースが求められますので、できるだけ撮影機材一式をカメラバッグひとつにまとめておくのがベストです。
デジタル一眼カメラを使って手ブレを抑えたプロ顔負けの動画を撮影したい方には、カメラ用のスタビライザーをおすすめします。スタビライザーとは、動画を撮影する際にカメラを持つ手や体の揺れが振動としてカメラに伝わって発生する手ブレや傾きを抑えるためのアクセサリーです。昔は人体に巻きつけるタイプの大掛かりな高額の機材で操作方法も難しい為、映画でしか使われていませんでしたが、年々開発が進み、今では低価格で簡単に扱える小型のスタビライザーが発売され一般的にも普及しています。
今回は初心者向けに動画マニュアルの撮影に必要な機材を分かりやすくご紹介しました。ITオペレーションにアップロードする動画マニュアルは、誰でも撮影できるレベルの動画から、プロフェッショナルが作る様な動画まで幅広く活用できますが、撮影が上手にできキレイな映像であればあるほど動画マニュアルは、より視聴者に分かりやすく業務の詳細まで伝わります。かといって無駄に撮影機材にコストをかけることもあまりお勧めはしません。撮影の上手下手は問わず、スマートフォンで気軽に動画アップロードして業務のマニュアル化を促進し、ITオペレーションをどんどん利用していただくことこそが業務効率化やコスト削減につながる最も大切なことなのです。
今なら業界最安値で本導入できる 月額固定 3,980 円 (初期費用5万)
機能や料金に関する質問や導入に関するご相談など、
気になる点があればお気軽にお問い合わせください。